2003年9月号 | |||||||||||
デジタル設定形バックアップ変換器のご紹介 | |||||||||||
(株)エム・システム技研 開発部 | |||||||||||
また、AB/CBで設定できる項目は「ゼロスパン調整およびUP/DOWN応答時間」とシンプルなものですが、お客様のご評価を得て今日まで好調に出荷実績を積み上げてきました。
●バックアップ動作 「バックアップ前の入力値を出力する」あるいは「あらかじめ設定した値を出力する」という2種類の動作モードのいずれかを選べるようにしました。またバックアップ動作モードとして「バックアップ前の入力値」を選んだ場合、RUN接点信号が切れた時点のアナログ入力値はすでに異常な値になっていることもあるため、バックアップ信号が入るより任意の時間遡って記憶し出力できるように、バックアップ遡及時間の設定を可能にしました。 ●停電時出力記憶機能 データの記憶にEEPROMを使うことによって、記憶時間の制限がなくなりました。 ●復電時の動作設定 システム全体の停電ののち復電したときの動作については、「入力に追従する」または「あらかじめ設定した値を出力する」という2つの動作モードからいずれかを選べるようにしました。 ●スライドバック機能 バックアップ動作から通常運転に復帰するとき、入力の状態によってはMV出力が突変することがあります。このような状態を避けるため、MV出力が徐々に入力値に追従するようにし、その変化速度を任意に設定できるようにしました。 ●UP/DOWN応答時間設定 UP/DOWN動作のMV出力変化率を設定できます。始めはゆっくり変化し、入力から一定時間経過すると徐々に設定値まで変化率を増加させる機能です。 ●ループテスト出力 変換器から模擬出力を出せれば、立ち上げ時調整などに際してシステム全体を動作させずに変換器以降を調整でき、便利です。これをループテスト出力機能として実現しました。この機能は、今後他のMX・UNITシリーズの機種にも順次搭載して行く予定です。 ●出力の上下限値の設定 出力の上下限値を任意に設定できるようにしたため、変換器以降の過大な信号を制限できます。 ●移動平均機能 入力値の移動平均値を出力します。ノイズなどをフィルタリングし、MV出力を滑らかにします。 ●一次遅れ機能 入力値の一次遅れ値を出力します。移動平均機能の場合と同様、MV出力を滑らかにします。 ●設定初期化 始めから設定し直す場合に、ワンタッチで設定値を工場出荷状態に戻します。 ●出力値実量表示 スケーリング機能により、実量での表示が可能です。表示範囲-9999~9999、小数点位置任意で設定可能です。 ●ステータス表示 異常が発生した場合は、LEDの点滅とエラーコードで表示します。 ●操作接点入力の入力論理については、正論理と負論理の切り替えを可能にしました。また、入力レンジ出力レンジを自由に設定可能としたため、急な仕様変更の要求にも対応できます。 ●操作接点の入力機器としてソフトターミナル(形式:ST/STL)を用意しています。併せてご利用ください。
エム・システム技研のバックアップシリーズとしては、以上のほかに、スルー形 アナログバックアップ(形式:JB)、パネル形 指示1点 アナログバックアップ(形式:ABF)、パネル形 指示2点 アナログバックアップ(形式:ABF1)、パネル形 バーグラフデジタル表示 アナログバックアップ(形式:ABF2)、ポジショナバックアップ(形式:ABM)なども取り揃えています。ご用途に応じ、ご選択ご採用いただきたく、よろしくお願い申しあげます。 ■ |
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