2004年2月号

ホットライン日記

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Q ヒータ電力を電力調整器(指令値に基づいてヒータに印加する電圧を制御する装置)で制御するシステムで、電力調整器の前段にCT、PTおよび電力トランスデューサを入れて消費電力を測定しています。この装置において、何か変換器を使用して電力調整器への電圧指令値によりヒータ消費電力をリニアに制御したいと考えています。よい方法はないでしょうか。

A 電力は電圧の2乗に比例して変化するため、電圧指令値に対し、電力調整器の出力電圧がリニアに変化するなら、ヒータ電力は電圧指令値に対し、2次曲線で変化します。ヒータの消費電力はヒータの印加電圧の2乗に比例します。たとえば電圧を50%にした場合、電流も50%になりますから、消費電力は50%×50%=25%になります。ヒータの消費電力:P〔W〕、ヒータの印加電圧:V〔V〕、ヒータの電気抵抗:R〔Ω〕とすれば、それらの相互関係は次式で示されます。

電力調節器の前に開平演算器(形式:M2FLS)を入れることで指令値と消費電力が直線的な比例関係になります(図1、図2)。【臼井】

Q 発電設備で、工業用水の除塵用スクリーンの目詰まりを検出するシステムを検討しています。信号としては、除塵用スクリーンの前後の圧力を計測し、DC1~5Vを出力しています。2つの圧力信号の差を使って、目詰まり警報を出したいのですが、具体的にどのようなシステムにすればよいでしょうか。

A 偏差アラームセッタ(形式:AYDV)の採用を推奨します。下流側の圧力信号を基準入力、上流側の流量信号を測定信号とし、その偏差で警報を出力することができます(図3)。なお、AYDVは2点出力の機能をもっていますから、軽異常、重異常と2段階でご使用いただくことも可能です。偏差は(測定入力-基準入力)であり、その警報値は-50~+50%の範囲で設定できます。今回の例についていえば、0~50%の範囲で設定可能です。【井上】


 
Q 制御性を高めるために、流量信号のレベルに応じて4台の制御弁を使って流量を制御したいと考え
ています。具体的には、信号レベルの区分として下記を予定しています。どのような方法をとれば実現できるでしょうか。
 DC4~8mA →DC4~20mA(No.1のバルブ)
 DC8~12mA →DC4~20mA(No.2のバルブ)
 DC12~16mA →DC4~20mA(No.3のバルブ)
 DC16~20mA →DC4~20mA(No.4のバルブ)

A リニアライザ(形式:FJFX)を4台お使いいただくことで可能です。通常の変換器では、バイアス分が大きすぎて製作できないような信号でも、リニアライザを使えば設定できます。なお、バルブの特性により設定を変更する必要が生じた場合にも、プログラミングユニット(形式:PU-2A)によって容易に対応できます。【雑賀】


 
 
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