2004年8月号 | |||||||||||
I/O内蔵形
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(株)エム・システム技研 開発部 |
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エム・システム技研は、諸設備(たとえばマンホールポンプ、配水池、ダムの水門、ビニールハウス…など)の稼働監視と管理データの収集/編集を行う機器を従来から販売しています (表1参照)。 インターネットへの接続が容易になり、携帯電話やモバイル端末の普及が進むなどインターネットを身近に、安く、便利に利用できる環境の整備が整ったことに対応して、エム・システム技研では、Webで各種設備や装置のデータ収集や監視を行うWebロガー(形式:TL2Wなど)を開発し、ご好評をいただいています。 Webロガーに関するご意見、ご要望をお客様に伺ったところ、次に列挙する状況、ご希望を確認しました。 (1)中央の管理室に係員が常駐していない場合があるため、中央の管理室に通報しても連絡が取れない恐れがある。 (2)移動中の係員に通報したい。現場の状況に合わせて、必要な係員宛に通報したい。 (3)移動中の係員にも通報したい。 (4)電子メールを自動送信できる、もっと安価な装置が欲しい。 このようなご要請に基づいて、I/O内蔵形Eメール送信器(形式:TLOM)を企画、開発しました。
監視)。 ●運転開始・停止スイッチの接点信号を取り出して、メンテナンス会社に通報する(稼働回数や稼働時間の監視)。 ●ホッパにセンサを取り付けて、原料の減少を仕入れ先に通報する。 ●ドアの開閉状況を中央の管理室へ通報する(入退室の監視)。 ●異常停止を検出し、設備会社やメンテナンス会社に通報する。 (2)DoPa対応によって、次に列挙する特長を備えています。 ●電話回線の工事が不要です(一般公衆回線は電話線工事が必要ですが、DoPaは無線で通信を行いますから、配線が困難な場所にも設置できます。また、一般公衆回線が引けない場所にも対応が可能です)。 ●無線通信なので設置が容易です。 ●監視対象の機器が移動体であっても監視できます。 ●機器の移動のたびに電話回線の工事を行う必要はありません。 ●電話債権(固定電話加入権)が不要ですから、初期投資を抑えることができます。 (3)電子メールによる通報であり、インターネット通信網を利用するため、長距離遠隔地にある機器の監視が安価に行えます。DoPaの通信費は通信距離に関係なく通信データ量に比例する課金制度なので、通報先が遠距離でも通信費用は変わりません。 表2にTLOMの主な仕様を、また図2にそのシステム構成例を示します。
(1)通信回線が混雑するとつながらない恐れがあります(周辺の状況や時間帯によって混雑する地域があります)。 (2)DoPaは無線通信を行う特性上、コードレス電話機や無線機など、近くに電波や電磁ノイズを発生する機器があると、つながりにくくなります。 (3)インターネットプロバイダがメンテナンスのためサービスを一時的に停止する場合がありますから、そのような場合は柔軟に対処してください。
地域に分散配置された各種設備の状況を携帯電話やパソコンで管理できるというようなインターネット等による通信革命に対応するテレメータ製品にもエム・システム技研は取り組んでいます。製品の品揃えを含め、エム・システム技研製品に関する率直なご意見をお客様各位からお聞かせいただき、それを今後の製品開発に反映させていきたいと考えています。 忌たんのないご希望、ご意見をエム・システム技研ホットラインまで、ぜひお寄せくださるようお願いします。■ *メモリテレカプラ、テレロガー、てれまる、てれとーくは、エム・システム技研の登録商標です。 |
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