1999年6月号 | |||
ホットライン日記 | |||
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Q 炉内のA、B、C点3箇所で温度を測定し、DC1~5V信号で出力しています(各箇所での測定温度範囲は同じ)。今回、3箇所の温度のうち、最大値と最小値を除き、中間の温度を選択して出力することにしたいのですが、何か良い方法はないでしょうか。 A スーパーM・UNITシリーズの中にある製品、リモート入出力ユニット(形式:SML-R3)をお使いになると目的を達成できます。SMLは入出力を各4点備えています。 今回は、アナログ入力3点とアナログ出力1点を使用します。このリモート入出力ユニットは、内部に各種演算機能をもっています。その中の最大値と最小値をカットして、中間値を出力する機能を選びます。また、SMLは通信機能ももっているため、将来の増設やコンピュータでの監視などの要求にもフレキシブルに対応できます(図1参照)。 Q 工場の自動化を推進するためコンピュータの導入を進めています。各種センサの信号をコンピュータに取り入れる信号に変換するため、変換器を使う必要があり、各種の製品仕様書を見ているのですが、応答時間について、いろいろな表現があり、良く分かりません。応答時間の表現法について説明してください。 A 応答時間については、通常、「ステップ応答において、出力信号が最終値からの特定範囲に収まるまでの時間」と定義されています。たとえば、入力信号を0%から100%までステップ状に変化をさせたときに出力信号が90%に達するまでの時間を表現した場合は「90%応答」、63%に達するまでの時間を表現した場合は「63%応答」と言います。ですから、応答時間を比較して見る場合は、出力が何パーセントになるまでの時間かをはっきりさせておく必要があります。とくに、各社のカタログなどを比較するときには、ただ、応答時間のみを見るのではなく、両者の基準を同じくした上で、応答時間を比較しなければなりません。ちなみに、入力信号を0から100%にステップ状に変化させたときの90%応答時間と63%応答時間の関係は、ほぼ下記の式で表せます。 90%応答時間=2.3×63%応答時間 90%応答時間が0.5秒の変換器は、63%応答時間にすると約0.2秒に相当します。エム・システム技研の場合は、応答時間として90%応答をMSS仕様書集に載せています。 Q 水位の監視に指示警報器を使うことを計画しています。警報にある程度のヒステリシスをもたせ、現場の状況に応じてヒステリシスの幅を変える必要があるときに対応できる製品を探しています。また、指示については、スケーリング可能な実量表示をさせたいと考えています。何か良い製品はありませんか。 A エム・システム技研では、警報設定器としては各種の製品を用意していますが、今回の場合は指示警報器ということなので、デジタル設定形のデジアラーム(形式:AS4F)を推奨します。AS4F(図2参照)は実量4桁表示・実量4桁設定の4点(2点も可能)警報がとれ、接点の動作も上限・下限などの設定がすべて前面パネルのキー操作によって行えます。また、ヒステリシスについても実量(4桁)での設定および変更が可能です。そのほかの機能としては、接点がオンになる時間が設定時間以上継続しないと警報接点がオンにならないオンディレータイマ機能や移動平均演算機能なども備えていて、現場でも容易に設定を変えることができます。 なお、トリマ設定のリミッタラームA・UNITシリーズでは、ヒステリシスを1~100%の範囲で設定することができますが、指示計はついていません。 |
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