1998年9月号

ホットライン日記

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Q 購入した変換器を設置し、入力と出力の関係を調べたところ、図1に示すように異常でした。負荷抵抗が許容値を超えているためではないか調べたいのですが、負荷として純抵抗でないものも含まれているらしく、簡単に抵抗値を測定できません。変換器の負荷抵抗の合計が許容内にあるかどうか判別する方法はないでしょうか。 

A  たとえば、図2に示す構成を考えてみます。今、何らかの理由で負荷③がループから外れたとき、ツェナーダイオードZD(7V)で負荷回路の開放を防いでいると考えます。負荷③が接続されているときは、100%入力において、変換器の出力端子電圧を測定することで、負荷の合計が許容内にあるか判断できます。変換器の最大出力が20mA、許容負荷抵抗が750Ωであるとすれば、出力電圧15Vまでは大丈夫ということになります。つまり、許容負荷抵抗は出力端子の最大電圧に対応します。負荷③が外れた場合について、ご質問の現象を考えると、変換器の出力端子電圧は最大15Vであるはずですが、ZDで7Vを使っていますから、負荷①、②では、8V(=250Ω×2×16mA)で合計15Vになります。また、16mA流れているので、ZDの等価抵抗は437.5Ω(=7V/16mA)になります。したがって、等価的に変換器の出力回路に接続されている抵抗値の合計が937.5Ωになり、変換器自体には問題はないのですが、図1に示す特性になります。この場合は、ZDとして5Vの素子を使用することで、変換器の許容負荷抵抗内に納めることができます。 また、この測定方法には、電流回路を開放することなく測定できるメリットがあります。ご参考までに、電圧出力タイプの変換器の場合は、図3に示す方法で出力電流を測定することにより、負荷抵抗の適否を判別できます。たとえば、出力電圧1~5Vで、許容負荷抵抗1kΩ 以下の場合は、最大電流は5mA(=5V/1kΩ)になります。つまり、負荷に流れる電流が5mA以下であれば良いことになります。

Q ポンプ回転体設備の稼働時間を積算することを計画しています。積算時間を記録計で表示し、フルスケールの95%でアラームを出すようにしたいのですが、なにか良い方法はありませんか。

A エム・システム技研は、運転中、接点により稼働時間をパルスで出力する変換器(形式:MWK)を用意しています。この変換器で、たとえば、1時間(h)当たり1パルスを出力させ、その出力パルスをパルス積算アナログ変換器(形式:JPQD)でアナログ信号に変換したのち、記録計で表示させます。積算値とアナログ信号の対応(たとえば最大10,000カウントで20mA出力など)は、プログラミングユニット(形式:PU-2A)で簡単に設定できます。また、JPQDは警報出力機能をもっていますから、95%(9,500カウント)で警報を出すようにすることができます。この変換器の単位時間は、スイッチにより0.1~25.5hの範囲(0.1h単位)で設定できます。

Q ヨーロッパのユーザーへ納入する装置で使用する変換器として、エム・システム技研のCEマーキング対応ペースプットシリーズのアイソレータ(形式:F2VS)を購入したいと考えています。装置の都合上、盤内にアイソレータを多数密着取付けをしなければなりません。盤のエアーパージを行うため、変換器の発熱量を知りたいのですが、計算方法はどのようになるのでしょうか。

A 変換器F2VS 1台あたりの消費電流は、DC24Vで80mAです。すなわち、瞬時電力は約2W(≒24V×0.08A)になります。また、発熱量としては、1分当たり、28.7cal(=0.239×2W×60sec)になります。この値を参考にし、密着取付けする台数を考慮の上、盤内の他機器の発熱量も加えて盤全体の発熱量を計算し、盤のエアーパージをお考えください。ペースプットシリーズには、アイソレータのほかに熱電対入力、測温抵抗体入力、ポテンショメータ入力、パルス入力、開平演算器、ディストリビュータなどがあり、全てCEマーキング対応になっています。

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