1998年10月号 | |||||
フィッシャー・ローズマウント社DCS“DeltaV”用変換器 | |||||
㈱エム・システム技研 開発部 | |||||
は じ め に エム・システム技研が、日本で初めての計装用プラグイン変換器「M・UNIT」シリーズを発売してから、すでに24年になりました。おかげさまで、今日では年間25万台の変換器を世界中に出荷するまでに至りました。これは、ひとえにユーザー各位のご愛顧の賜と深く感謝しております。 このたび、エム・システム技研では、みにまるシリーズ超小形プラグイン変換器をベースに、フィッシャー・ローズマウント社のDCS“DeltaV”システムに直接接続できる変換器を開発し、発売開始しました。 以下に、この“DeltaV”用変換器の特徴と概要についてご紹介します。 1. “DeltaV”用変換器の特徴
2.“DeltaV”システムへの直接接続 このたび同時に発売開始した“DeltaV”システム接続用ネストには、みにまるシリーズ変換器16台実装用(形式:M2BS16-U1)および8台実装用(形式:M2BS8-U1)があります。なお、このネストには、“DeltaV”システムのマス・ターミナルブロックと呼ばれる入出力信号接続用の端子ブロックに直接接続できるケーブルアセンブリが用意されていますから、ワンタッチで接続することが可能です。 フィールド側との接続用としては、3mmのネジ端子が用意されていますから、フィールドから来る入力ケーブルをこのネストに直接接続することができます。 変換器としては、みにまるシリーズ超小形変換器を任意に組み合わせてご使用いただけます。したがって、フィールドとの間のどのような入出力にも対応できます。 3.CEマーキング適合 CEマーキングは、EU(欧州連合)域内で特定の製品を販売するときに、その安全性を保証するマークを製品に貼付させる制度です。みにまるシリーズ変換器は、そのほとんどの機種について、すでにCEマーキングに適合しています(表1参照)。 4.UL一般安全規格適合 みにまるシリーズ変換器のうち14機種については、UL規格UL3111-1「測定、制御および試験所用電気装置の安全要求事項、第1部:一般安全事項」に基づく安全規格への適合承認をULから取得済み、あるいはULに対して申請中です(表1参照)。 5.ノンインセンディブ規格適合 ノンインセンディブ規格は、日本ではあまりなじみのない規格ですが、近年アメリカ・イギリスで確立され、広く使用されるようになってきた規格で、「プラントの異常時に限って発火性の物質が存在する恐れがある場所」で使われる計測、制御機器のために制定された規格です。みにまるシリーズ変換器のうち14機種については、この規格に対する適合承認をULから取得済み、あるいはULに対して申請中です(表1参照)。なお、ノンインセンディブ規格に関してご興味をお持ちの方は、本誌1998年1月号の「計装豆知識」欄にさらに詳しい説明がありますのでご参照ください。 お わ り に フィッシャー・ローズマウント社製DCS“DeltaV”システムに直接接続できる変換器シリーズをご紹介しました。エム・システム技研では、より多くのお客様のニーズにこたえられるよう、お客様のご使用形態に適した変換器シリーズをこれからも提供して行きたいと考えています。今後ともよろしくご愛顧のほどお願いいたします。 ■ *“DeltaV”はフィッシャー・ローズマウント社の登録商標です。 *みにまるは商標登録出願中です。 |
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