1998年10月号 | |||||
パソコンロガーはこんなに簡単(1) | |||||
(株)エム・システム技研 営業技術部 | |||||
は じ め に エム・システム技研のMsysNetシステムは、従来のシステムと比較し、よりシンプルでありながら必要かつ十分な機能をもち、またユーザーご自身の手で簡単にシステム構築ができる点を特長としています。その中でも、WindowsNT4.0のプラットフォーム上に搭載された監視・操作用ソフトウェアSFDNは、やさしい操作方法とエンジニアリングの容易さのため、ご採用くださったお客様からご好評をいただいています。とりわけ、レポート(ロギング)機能は完全にパッケージ化されていて、今までのような表計算ソフトによるマクロ言語のプログラミングやわずらわしい設定は一切不要になりました。このため、ユーザーは対話形式によるごく簡単な設定を行うだけで、日報、月報、年報のレポートを作成することができます。 今月号から3回にわたり、ロガーシステムを例にとり、SFDNのレポート機能を、システム構築、オペレータズユニットでのデータの取得、レポートの作成の順にご紹介します。 1.ロガーシステムの構築 MsysNetシステムでは、通信ネットワークを使うことによって、スーパーDCS、SCADA、多重伝送、PLC、テレメータをシームレスに統合化することができます。これを実現するため、ユーザーは揃えられたMsysNet機器の中から用途に適した機器を選択して、システムを構築します。 まずロガーシステムの構成例を図1に示し、以下にその概要をご説明します。 (1)スーパーDCS スーパーDCS用ネスト18MBCにDCSカード18MAを収納し、各種計器ブロックを使用した連続制御機能、アナログ演算機能およびシーケンス機能を実現します。ここでは、プロセス制御に要求される高級制御や複雑な演算のほとんどに対応可能であり、またBusに接続されているほかの機器からのデータも演算の対象にすることができます。ここに挙げた例では、18MAを2枚使用して2ループ分のPID制御を行い、変換器(18JT)と混合して収納することにより、センサからの信号を直接18MA取り込んでいます。また通信カード18LBでは、NestBus、L-Bus相互間のデータ交換が自動的に行われます。 (2)プロセスI/O 変換器ネスト18MCは、18・RACKシリーズ変換器(表1参照)を収納することによって、各種センサからの直入力信号をBus上に流すことができます。またスルーカード18BWを使用すれば、既設システムからのデータ(DC1~5V)も、そのままBus上にのせることが可能です。本例では16枚分の変換器を実装しています。 (3)PLC PLCインタフェースSMDLは、各社のPLC(表2参照)との間でI/Oデータのやり取りを行います。SMDL-PLC間の通信については、SMDLの内部で処理していて、PLCのバッファメモリに対しデータを書き込んだり、読み出したりするだけで伝送できる仕組みになっているため、ユーザーは通信プログラムを組む必要がありません。入出力点数は、すべてを接点信号に割り付けた場合は最大512点、アナログ信号に割り付けた場合は最大32量を取り扱うことができます。本例では、接点取り込み用としてPLCインタフェースを使用しています。 (4)テレメータ モデムインタフェースSMDMは、モデムを介し専用回線を経由することにより、遠隔側のデータを監視できます。また、リモート入出力ユニットSML(表3参照)との組合せにより、伝送するI/Oの種類と点数に柔軟に対応できます。本例では、遠隔側のアナログ入力ユニットSML-G4でレベルなどのアナログ信号を取り込み、接点入力ユニットSML-A4でモータ稼働信号などの接点信号を取り込んで監視しています。 このように必要なI/O機器を選択し、オペレータズユニットOPUを配置することでロガーシステムのハードウェア構成が完成します。 MsysNetシステムには、ここにご紹介した機器以外にもさまざまなI/O機器とインタフェースが用意されていて、機器間のデータのやり取りは、すべてBusの通信機能により実現されています。 次号では、この通信機能を利用したデータの伝送方法と、オペレータズユニット(パソコン)側でのデータの取得方法をご紹介します。 ■ *MsysNetは、エム・システム技研の登録商標です。 |
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