1998年5月号

ホットライン日記

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Q 2系統の同一定格モータの駆動電流値を加算し、パルス信号として出力したいと考えています。その際、演算器は使わず、ローコストでこの機能を実現するにはどうしたら良いでしょうか。

A K・UNITシリーズの交流電流トランスデューサ(形式:KC)を使い、図1のように結線して電流加算し、アナログパルス変換器(形式:KAPU)でパルスに変換するのが良いでしょう。


Q 比率変換器(形式:RTS)のレシオとバイアスの意味を説明してください。

A レシオというのは入力と出力の特性の傾きの度合いのことです。入力、出力とも「1~5V」という仕様を例にとれば、レシオが「1」なら、入力が「1V」のとき出力は「1V」、入力が「5V」のとき出力は「5V」になります。レシオが「2」のときは、入力が「1V」のときに出力は「1V」、入力が「3V」のとき出力は「5V」です。レシオが「0.5」のときは、入力が「1V」のとき出力は「1V」、入力が「5V」のとき出力は「3V」になります。
 バイアスには、入力バイアスと出力バイアスがありますが、いずれも信号のベース部分をカサ上げする(または下げる)ことです。上記のレシオ1の例で、出力バイアスを「+25%」に設定すれば、入力が「1V」のときに出力は「2V」、入力が「4V」のときの出力は「5V」になり、逆にバイアスを「-25%」に設定した場合は、入力が「2V」のときに出力は「1V」、入力が「5V」のときに出力は「4V」になります。
 このような機能があるため、測定レンジに対する変動幅の割合が小さいときに、これを拡げて見たい場合や、特定の範囲の状態を拡大して見たい場合に便利なのが、「比率変換器」です。



Q エム・システム技研のリミッタラームシリーズなど、警報設定器の出力仕様に、「警報時リレー励磁」とか「正常時リレー励磁」という表現が出てきますが、どういうことでしょうか。

A リミッタラームシリーズなど警報設定器に使われている出力リレーは、一般にリレー内部にある電磁石のコイルに電流を流し、その電磁力で鉄片を動かしてスイッチをオン・オフする構造になっています。リレー励磁とは、警報接点出力に使われているリレーの電磁石のコイルに電流が流れている状態をいいます。直流入力リミッタラーム(形式:ALV)を例にとって、図3で説明します。ここでは、電源がオフのときの警報接点状態を示しています。たとえば警報器の電源がオンで、入力信号が警報設定値を超えていないとき、“警報時リレー励磁”の場合には、第1警報出力の端子( 9) と(10)間はオン、端子 (9) と(11)間はオフになっていて、電源がオフのときと同じ状態です。しかし、同一条件で“正常時リレー励磁”の場合には、第1警報出力の端子( 9) と(10)間はオフ、端子 (9) と(11)間はオンになっていて、電源がオフのときとは逆の状態になります(第2警報出力も同様です)。
 このように、正常時リレー励磁であれば、供給電源が切れたとき(リレーが非励磁になるとき)の接点状態が警報時と同じになるので、正常でないことを検知することができます。リミッタラームシリーズなど警報器の仕様を決めるときは、万一の場合(警報器への供給電源が切れたとき)を考慮し、そのときに出力接点がどちらの状態であればシステム全体が安全であるかを考えて選定する必要があります。エム・システム技研では、お客様の様々なニーズにおこたえできるように、豊富な機種を取り揃えています。

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