1999年7月号 | ||||
監視・操作ソフトウェア(形式:SFDN)を
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(株)エム・システム技研 営業技術部 | ||||
は じ め に MsysNet用監視・操作ソフトウェア(形式:SFDN)も、発売以来1年が経過し、おかげさまで、たくさんのお客様にご採用いただいております。WindowsNT版の監視・操作ソフトウェアとして、これまでにも少しずつ機能を改善してきましたが、このたび本ソフトウェアに新機能を追加し、大幅な機能アップを実現しましたので、ここにご紹介いたします。 今回追加した機能は、プロセスにおける様々なデータ収集に対応するレポート(バッチ報)機能と、操業条件に応じてMsysNet機器のパラメータを変更するレシピ機能です。 1.レポート(バッチ報)機能 プロセスデータの収集は、取得データの種別、取得のタイミング、レポート出力のフォーマットなど、各プロセスごとに様々な形態が要求されます。一般のパッケージ化されたロギングソフトウェアでは対応が困難な、不規則なデータ収集や複雑な帳票システムなどを実現しようとすると、従来では難しいプログラム言語や通信プロトコルを理解し、多くの時間と工数をかけてシステムを構築する必要がありました。このため高額の費用がかかり、ユーザーにとってはなかなか実現しにくいのが実状だったと思います。レポート(バッチ報)機能は、この点を解消しつつ、SFDNのプロセスデータをユーザーが自由に取り扱えるように考慮したソフトウェア機能です。プロセスデータは直接、表計算ソフト「Microsoft Excel」のワークシート上に書き込まれ、Excelの関数やグラフ機能、印刷機能を使って自由に出力することができます。また、データの取得については、取得するデータのTAG No.および瞬時値、平均値などのデータタイプならびにExcelへの出力範囲を登録し、取得タイミングを指定するだけで済むため、SFDNとのインタフェース部分をまったく気にすることなく、容易に実現できます。その手順を図1から図3によりご紹介します。 ワークシート上に書き込まれたデータについては、Excelの機能を使用してフォーマットを整えておけば、完成したレポートになります。また、レポート出力機能を使えば、自動的に印字出力することもできます。このように、レポート(バッチ報)機能を使うことによって、複雑な作業を必要とせず、SFDNで取り扱うデータをレポート出力するシステムを、短時間で実現できます。 2.レシピ機能 下位計器に対してパラメータをダウンロードする機能です。多品種少量生産のバッチプロセスや生産量を要求に応じて変更する連続プロセスなど、操業条件が頻繁に変わるプロセスの自動化に際して威力を発揮します。レシピデータ(銘柄)の指定やダウンロード操作、ならびにダウンロードデータの確認や修正などがExcel上から可能であり、操作や監視の画面も自由に設計できます。また、複数の銘柄をスケジュールに従って自動的にダウンロードする予約運転にも対応しています。レシピ画面を図4から図8によりご紹介します。 3.親切な補助機能 今回追加した機能には、システム構築を容易にするため、主として2つの補助機能を付加しています。1つは、Excelファイルの自動生成機能であり、ユーザーが使用する環境に応じてExcelファイルを自動的に生成します。また、動作に必要なマクロ指令も同時に生成します。もう1つは、運用に必要な設定項目を自動的に登録する機能であり、自動生成されたExcelファイルに対する設定内容を自動的に認識し項目を設定します。これらの機能によって、初期段階でのエンジニアリング工数が大幅に削減されます。 4.レポート/レシピ機能の概略仕様 レポート/レシピ機能の仕様の概要については、表1をご参照ください。 お わ り に SFDNの価格(定価45万円)は、今回ご紹介しました“レポート(バッチ報)機能”、“レシピ機能”の追加にも関わらず据置いております。 また、従来からSFDNに標準装備されている画面ビルダーソフトウェア(SFDBLD)、監視・操作ソフトウェア(SFDRUN)、帳票作成ソフトウェア(EasyReport)も、同様に機能を改良し、ますます使いやすくしました。 成長を続けるMsysNetシステムの製品群と合わせて、新監視・操作ソフトウェア(SFDN)のご採用を、ぜひ、ご検討ください。 ■ *MsysNetは、エム・システム技研の登録商標です。 |
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