Products Review ロータリエンコーダ信号用
パルスアイソレータをご紹介します。
各種ロータリエンコーダの2相パルス信号を絶縁・変換します。
入力信号、出力信号ともRS-422ラインドライバ・パルス信号に対応できます。
また、仕様の異なる2系統のパルスアイソレータとしても使用できます。

コンベアはもちろんエレベータ、エスカレータ、印刷機などモータで動く機器の制御にはなくてはならないロータリエンコーダ。今回はこのロータリエンコーダの信号をノイズから守り、加えて様々な受信装置に入力できるよう信号変換し、正確にカウントできるよう波形整形するパルスアイソレータをご紹介します。
ノイズまじりの “なまった”パルスを
パルスアイソレータ RPPDで 波形整形

ロータリエンコーダの信号をパルスアイソレータ(形式:RPPD)で波形整形するアプリケーションを再現してみました。リールに巻かれた400mのツイストペアケーブルにロータリエンコーダを接続し、他端にRPPDを接続して、その入力信号と出力信号をオシロスコープで観察しました。
入力信号はノイズがまじり、パルスの立ち上がりがなまってしまっていますが、出力信号はノイズがカットされ綺麗に波形整形されているのがわかります。
ロータリエンコーダの信号もアイソレーションが必要
●高電圧からの人体の保護医療機器などで高電圧になる装置にロータリエンコーダを設置する場合、故障や事故があると人体まで被害がおよぶことがあります。信号線にアイソレータを設置することで、信号だけでなく、センサ用電源も絶縁できるので安全を確保できます。

ロータリエンコーダ側で接地されている場合、制御盤の接地点とロータリエンコーダの接地点間で電流が流れてしまい、コモンモードノイズの原因になります。信号線にアイソレータを設置すれば、電流を遮断できコモンモードノイズを除去することができます。

雷サージ対策には避雷器を設置するのが最も効果的ですが、アイソレータでも入出力間と電源間を絶縁することで一定の保護効果が期待できます。ただし、避雷器の代わりにアイソレータが破壊される可能性がありますが、高価な制御盤のことを考えるとそれなりの効果があるといえます。

インクリメンタル方式の
ロータリエンコーダなら、どんな信号でもお望みの信号に変換

検出レベルを前面パネルから調整可能



その他のロータリエンコーダ用変換器
ロータリエンコーダ信号分配器
○ ロータリエンコーダの2相パルス入力信号を絶縁して2出力に分配(入力周波数=出力周波数)
○ オープンコレクタ、電圧パルス、RS-422ラインドライバ・パルス出力をご用意
○ 入出力仕様の異なる2系統のパルスアイソレータとしても使用可能
○ RS-422ラインドライバ・パルスをオープンコレクタパルスに変換
○ 最大周波数 1MHz

ロータリエンコーダ信号分配器
形 式:WRPP
基本価格:90,000円〜
・仕様により加算価格があります。詳しくは仕様書をご覧ください。