第5回 ネットワーク機器 組合せ体験レポート
くにまる®︎データマル®︎を使用して無線で伝送してみた!(その2)

このコーナーでは、ネットワークを使って当社の製品同士、あるいは当社製品と他社製品と組合せて通信を行うための配線や設定方法などを具体的に紹介します。
今回紹介しました設定の詳細は、当社Webサイトの「よくあるご質問(FAQ)」に掲載しています。

くにまるとデータマルを使って無線で伝送してみた!(その2)

今回の体験レポート

データマル(形式:DL8)は、Webを利用して装置や設備の温度、圧力、流量などの測定データやプラントの運転、故障などのステータスを遠隔監視するシステムを容易に実現できる機能を備えた遠隔監視端末です。また、監視機能だけでなく通信機能を利用してリモートI/Oから取得したデータをデータマルに取付けたI/Oカードから出力することができます。この機能をI/Oマッピング機能といいます。
今回ご紹介するのは、データマルと920MHz帯マルチホップ無線機器くにまるを組合せて、くにまる子機に入力した信号を無線でくにまる親機へ送り、データマルのI/Oカードから信号を出力する無線通信システムの構築について解説する2回目のレポートです。本号でレポートさせていただくのは、前号でご紹介したくにまるの親機と子機の無線通信設定の続きで、データマルのI/Oマッピングによる信号伝送ができるまでの設定を体験しました。

今回の体験レポート

ご準備いただくもの

●データマル 形式:DL8-D-R
●直流電圧出力カード 形式:R8-YV4N
●ワイヤレスゲートウェイ(くにまる親機)
 形式:WL40EW2-R/E/A
●少点数入出力ユニット(くにまる子機)
 形式:WL40W1-US1-R/E/A
●デジタルパネルメータ
 形式:47DV-2010-M2
●データマルコンフィギュレータソフトウェア(形式:DLCFG
当社Webサイトから無料でダウンロードできます)

●コンフィギュレータ接続ケーブル
 形式:COP-US
●設定用PC(DLCFGをインストール済みのもの)

くにまる子機、信号発生器、避雷機能付きスイッチングハブ、くにまる親機、データマル、デジタルパネルメータ

データマルの設定

信号を伝送するために必要な設定をご紹介します。

データマルの設定
1IPアドレスの設定
データマルに設定するIPアドレスを入力します。
設定は本体の電源をリセットすることで有効となります。 1.IPアドレスの設定
2子機の登録
①Modbus/TCPを選択します。
くにまる親機のIPアドレスを入力します。
③「502」のまま使用します。
くにまる子機に設定したModbusノードアドレス「1」を入力します。 2.子機の登録
3アナログ入力(AI)の登録

データマルくにまるの子機に入力しているアナログ信号のデータを取得するための設定です。

①スレーブ設定で登録した番号です。
②Input Register(3X) とします
③アナログ入力のレジスタアドレス
くにまる子機の入力チャネルのアドレスを指定します。 3.アナログ入力(AI)の登録
4アナログ出力(AO)の登録

データマルに取付けた直流電圧出力カード(形式:R8-YV4N)から信号を出力する設定です。

R8-YV4Nに設定したカード番号です。
R8-YV4Nのch1(チャネル番号)を指定します。 4.アナログ出力(AO)の登録
5I/Oマッピングの設定

データマルのアナログ入力(AI)のAI01からアナログ出力の(AO)のAO01へ信号を伝送する設定です。

①AI01を指定します 5.I/Oマッピングの設定
6信号を確認する
くにまる子機に4~20mA DCを入力して、デジタルパネルメータ(形式:47DV)の表示値が変化するかどうか確認します。

設定には、ご紹介したほかにも設定が必要な項目があります。設定は製品とコンフィギュレータソフトウェアのマニュアルに従って進めてください。