Products Review 診断情報を活用し予知・予防保全に役立つ
Modbus通信機能付ロータリモーションタイプ ステップトップ® 新登場!

ステップトップは、最新のステッピングモータをワンチップCPUを用いて自在にコントロールする電動アクチュエータです。このたび、動作トルク6~50N·mタイプ(形式:MRP10)に加えて、100N·mタイプ(形式:PRP10)および200N·mタイプ(形式:PRP11)を発売しました。本体から独立したターミナルボックスで配線作業が容易になり、パラメータ設定や運転状態確認の際にも便利です。

本体カバーを開けずにすべての配線・設定・動作確認ができます。
ロータリモーションタイプ 電動アクチュエータ
ステップトップ®︎
新製品
動作トルク 100N·m、最大動作角度 90°
形式 PRP10CE UKCA IP66 RoHs10
基本価格:242,000円〜

新製品
動作トルク 200N·m、最大動作角度 90°
形式 PRP11CE UKCA IP66 RoHs10
基本価格:319,000円〜
・仕様により加算価格があります。詳しくは仕様書をご覧ください。

ステップトップの特長

  • 駆動源にステッピングモータを採用し、小形、高トルクでさらに高速動作時間も両立させました。
  • 1/1000を超える高分解能を実現しました。
  • 出力軸角度調整を0.1°単位で確実に行えます。
  • Modbus通信付で、PLC/PCネットワークに直結できます。
  • アクチュエータの運転状況データを内部に蓄積しているため、診断情報として役立てることができます。

Modbus通信で開度制御や診断情報確認ができます

Modbus通信で開度制御や診断情報確認ができます

診断情報が設備の保全やコスト削減に貢献します

診断情報は、単なるリアルタイムの状態監視にとどまらず、「いつ、どのようなメンテナンスが必要か」を判断するための重要なデータです。診断情報を予知・予防保全に役立てることで、ダウンタイムの削減や設備の長寿命化を実現できます。診断情報として、積算通電時間、積算運転時間、積算運転距離、モータの起動回数、反転回数、リトライ回数、過頻度運転、1分毎の運転比率、開度位置の割合、モータロック警報などのデータを収集できます。これらの情報を活用すれば、装置やシステムの適切なメンテナンス時期の判断に役立てることができます。アクチュエータの運転状況は、ステップトップ用コンフィギュレータソフトウェア(形式:STCFG)の画面上やModbus経由で確認できます。

コンフィギュレータソフトウェアによる運転状況の確認

診断情報画面

診断情報画面

開度データ解析の例

「開度位置の割合データ」では、稼働時間に対する出力軸の開度位置の割合を表示し、バルブサイジングの最適化を検討する際の参考となります。

開度が常に小さい

バルブが大きすぎる可能性

バルブが大きすぎる可能性
開度がほぼ全開

バルブが小さすぎる可能性

バルブが小さすぎる可能性
開度が適正範囲(30~60%)で変化

バルブサイズが適正

バルブサイズが適正

バルブ最適化のメリット

  • 制御精度の向上
    流量制御が安定し、プロセス特性が向上
  • システムの安定化
    過負荷や異常を防ぎ、トラブルを減少
  • 省エネルギー化
    不適切なサイズのバルブによるエネルギー損失を削減
  • 設備寿命の延長
    最適な運用でバルブやアクチュエータの摩耗を抑制
  • コスト削減
    不要なメンテナンス回数や交換コストを削減

PRP10/PRP11の主な仕様

形 式 動作トルク 開閉時間(90°) 最大トルク
PRP10-1A 100N·m 12秒 110N·m
PRP10-1B 100N·m 24秒 110N·m
PRP10-1C 100N·m 34秒 120N·m
PRP11-1D 200N·m 16.5秒 210N·m
PRP11-1E 200N·m 24秒 210N·m
PRP11-1F 200N·m 34秒 220N·m

PRP10/PRP11の詳しい仕様については、仕様書をご覧ください。

外形寸法図(単位:mm)

上面
前面
側面

出力部詳細は機種により異なります。詳細寸法は仕様書をご覧ください。