第6回 ネットワーク機器 組合せ体験レポート
IPコンバータを使って Interconnected インターコネクテッド WAN ワン (統合型VPNサービス)に接続してみた!

このコーナーでは、ネットワークを使って当社の製品同士、あるいは当社製品と他社製品と組合せて通信を行うための配線や設定方法などを具体的にご紹介します。
今回ご紹介する設定の詳細は、当社Webサイトの「よくあるご質問(FAQ)」に掲載しています。

簡単にNTTアナログ専用回線をインターネット回線に変更できます。

今回の体験レポート

今回は既存のテレメータシステムで使用している通信線をアナログ専用線からInterconnected WANに置換えることを想定して、多目的テレメータ D3シリーズ1200bps通信カード(専用回線 帯域品目)(形式:D3-LT1)と1200bps IPコンバータ(形式:DT8-1)を用いた組合せをレポートします。 D3シリーズは、当社でもっとも実績のあるテレメータです。NTTアナログ専用回線を使用して遠隔地間の伝送を行う製品で、水道関連のお客様に多数ご採用いただいています。このNTTアナログ専用回線をインターネット回線に変更する気運が高まっており、IPコンバータを親局と子局に設置することで簡単にインターネット回線に接続することができます。

今回の体験レポート

NTT西日本が提供するLAN 型通信網サービス Interconnected WAN(インターコネクテッドワン )を利用しました。ルータの設定などは、今回のレポートに含みません。

ご準備いただくもの

  • 1200bps通信カード(専用回線 帯域品目)
    形式:D3-LT1-N
  • 1200bps IPコンバータ
    形式:DT8-1-R
  • ベース(4スロット)
    形式:D3-BS04
  • 電源カード(シングル幅、連続出力電流750mA)
    形式:D3-PS1-K
  • 直流電圧4点入力カード
    形式:D3-SV4S
  • 接点16点入力カード
    形式:D3-DA16S
  • 直流電圧4点出力カード
    形式:D3-YV4S
  • 接点16点出力カード
    形式:D3-DC16S

IPコンバータと通信カードの配線

IPコンバータと通信カードの配線はL1とL2の2線での接続になります。回線信号に極性はありません。

IPコンバータと通信カードの配線
回線構成

IPコンバータの設定

IPコンバータとパソコンをLANケーブルで接続して設定を行います。

IPコンバータの設定

ブラウザソフトを起動して、アドレスにIPコンバータの工場出荷時設定値のIPアドレス192.168.0.1と入力します。
ユーザ名とパスワードを入力してログインすると、設定メニューが起動します。

1設定メニュー

設定メニューのネットワークをクリックします。1.設定メニュー

2ネットワーク設定(クライアント)

クライアント側のネットワーク設定を行います。システム構成例をもとに設定します。デフォルトゲートウェイとDNSサーバアドレスには、ルータのIPアドレスを設定します。 2.ネットワーク設定(クライアント)

3ネットワーク設定(サーバ)

サーバ側のネットワーク設定を行います。システム構成例をもとに設定します。
デフォルトゲートウェイには、ルータのIPアドレスを設定します。3.ネットワーク設定(サーバ)

4再起動

設定を保存して再起動を行います。

5通信の確認

ルータにIPコンバータを接続します。正常に通信を開始すると、POWERランプが点灯、RDランプとSDランプが交互に緑点滅します。

5.通信の確認
形式:DT-1
今回ご紹介した1200bps IPコンバータ(形式:DT8-1)のほかに、50bps IPコンバータ(形式:DT8-2)、RS-232-C IPコンバータ(形式:DT-1)をご用意しています。詳しくは製品情報をご覧ください。