リモートグラフィックパネル
リモートGP® RGP30(HDMI出力付)

IoT機器を有効利用する表示部を持たない新時代の表示器です。
リモートGPは、各現場の目的にあった最適なディスプレイが選べる表示部を持たない表示器です。
PLCやリモートI/O、IoT機器、監視カメラなどの各種データをネットワーク経由で取込み、専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)*1で作画します。作画した画面をリモートGPへ転送するとリモートGP内部でWeb画面が生成されます。PCやタブレットなど、機種やOSを問わずブラウザからそのWeb画面を表示することができるため、製造現場などの見える化を簡単に実現します。
*1. 専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)は、 ソフトウェアダウンロード&アップデートから無料でダウンロードできます。
- RGP30(HDMI出力付)
■ システム構成と特長
HDMIポートを装備しているためコストパフォーマンスに優れた市販の大型モニタやタッチパネルに表示できます。
RGP30は、HDMI出力を装備しています。HDMIケーブルからHDMI対応のモニタにRGP30のWeb画面を表示しますので、コストパフォーマンスに優れた市販の大型モニタやタッチパネルなどを利用できます。また、社内LANを利用したり無線LANアクセスポイントを別途設置すれば、PCやスマホからも同時に監視をすることができます。


■ グラフィック画面・作画機能
グラフィック画面は、背景画の上にランプやスイッチなどのパーツを貼付ける形で作画します。
それぞれのパーツはプロパティで機能やサイズ、色、フォントを指定でき様々なバリエーションを作成できます。

設定・ダウンロード
グラフィックやIoT機器のデバイス情報は、設定用PCにインストールした専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)で作成・設定し、リモートGPにダウンロードします。RGP-Designerはソフトウェアダウンロード&アップデートから無料でダウンロードできます。

■ マルチ画面とスマホ表示
マルチ画面を簡単に実現
Webブラウザベースであるため、1つのページ内に別のページを埋込む「インラインフレーム」で表示することができます。したがってネットワークに接続されている別のデバイスの情報を1つの画面にまとめて表示できます。ベース画面、サブ画面を複数枚用意して、ボタン操作で切替えることができます。画面は1,024枚まで登録できます。

担当者専用画面をスマホに表示できます。
リモートGPは、表示アプリケーションにWebブラウザを使用しているため、担当者、責任者ごとにスマホやタブレット、PCなど、表示器に合せた画面に設定することができます。接続できる表示器数は、最大8台です。
表示画面にアクセス権限を設けられます。
リモートGPは、アクセス権限を8段階まで設定することができます。たとえば、管理責任者用画面、現場責任者用画面、装置担当者用画面において、それぞれにアクセス権限を設定することで、意図しない変更が行われるのを防ぐことができます。

■ バージョンアップで追加した新機能
①ONVIF(オンビフ)対応の監視カメラであれば
リモートGPで表示できます!
リモートGPは、監視カメラ(ネットワークカメラ)の映像を表示することができます。*2 リモートGPのパーツ「IPカメラ表示枠」を使用すれば、ONVIF(オンビフ)の規格に対応した監視カメラの映像を、1画面で最大3点まで表示できます。ONVIF対応カメラからパラメータを自動で取得する機能を用意していますので、パラメータの設定が容易に行えます。
*2. Internet Explorerでは、ライブ映像を表示できません。

②背景がないシンプルゲージ!
シンプルゲージは、タンクやメータなどの形状をした背景がないグラフィックパーツです。背景がなく、インジケータ(針)や目盛、警報表示のみが表示されるため、ユーザ様のイメージどおりの背景をつけることができ、グラフィックの応用範囲が広がります。

③色が変わるグラフィックパーツ!
「数値表示」や「メータ」などのゲージのパーツに警告色表示機能を追加しました。上限値、上上限値、下限値、下下限値の設定が行え、それぞれ背景色や文字色を値によって変更することができます。

④PLCからシャットダウンできます。
RGP30は、OSにWindows10を採用していますので、電源を切るときには画面や本体のボタンを操作してシャットダウンする必要があります。そのような手間を省くため、PLCからの操作によりRGP30をシャットダウンする機能を用意しています。定期的な製造ラインの終了時はもちろん、突然の停電時でも安全にシャットダウンすることができます。

⑤演算機能が増えました。
従来は簡単なビット・数値演算でもPLCで行う必要がありましたが、リモートGP単独で演算を行うことができます。右表の関数以外にも、日付や時刻などの内部変数が利用できたり、“+”や“*”など演算子を組合せた独自の関数を作成できます。

⑥二次元コードを表示できます。
リモートGPに登録した二次元コードをPLCからの指示で表示できます。例えば、スマホに表示されたリモートGPの二次元コードをハンディターミナルで読み込むことで、状況に応じて必要なパーツを指示する場合などに利用できます。二次元コードは最大255パターンを登録することができます。

⑦外部トリガで、表示画面を変更できます。
外部トリガによりリモートGPが表示している画面を別の画面に自動で変更したり、画面の中にあるネットワークカメラやWebサイトなどの表示(サブ画面)を切替えたりすることができます。
外部トリガ以外にも指定された間隔(秒)や決められた時刻(時:分:秒)でトリガを発生させることもできますので、この機能を利用すれば、リモートGPをアンドンやデジタルサイネージ(電子看板)として使用する場合に大変便利です。

■ アプリケーション例
太陽光発電のインフォメーションボード
現場設置形データロガーWebロガー2で生成された太陽光による発電電力量のトレンドグラフや帳票画面を、 RGP30を経由して大型液晶モニタのインフォメーションボードに表示できます。さらに、インターネット回線に接続してあるため、ボードには天気予報も表示できます。

植物工場の環境監視
RGP30はリモートI/Oから社内LAN経由で湿度や温度などのデータを取込み、その情報を大型液晶モニタに表示できます。また、無線LANを組合せると、手持ちのタブレットからも同じ画面を見ることができるようになります。

既設生産ラインに大型表示パネルを設置
既設の生産ラインに大型表示パネルを追加設置する場合、PLCのデータをネットワーク経由でRGP30に入力し、そのグラフィック機能によって大型パネルに表示します。
PLCのラダープログラムを変更せずに済むため、生産ラインの見える化が簡単に実現します。

■ パネル図および外形寸法図
