リモートグラフィックパネル
リモートGP® RGP6(無線LANタイプ)

IoT機器を有効利用する表示部を持たない新時代の表示器です。
リモートGPは、各現場の目的にあった最適なディスプレイが選べる表示部を持たない表示器です。
PLCやリモートI/O、IoT機器、監視カメラなどの各種データをネットワーク経由で取込み、専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)*1で作画します。作画した画面をリモートGPへ転送するとリモートGP内部でWeb画面が生成されます。PCやタブレットなど、機種やOSを問わずブラウザからそのWeb画面を表示することができるため、製造現場などの見える化を簡単に実現します。
*1. 専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)は、ソフトウェアダウンロード&アップデートから無料でダウンロードできます。
- RGP6(無線LANタイプ)
■ システム構成と特長
内蔵の無線LANアクセスポイントからスマホなどのモバイル機器に表示できます。
取付場所は、デスクトップや天井などどこにでも設置できます。
RGP6は、無線LANアクセスポイント機能を内蔵しています。担当者の無線LAN機能をもつPCやスマホからRGP6に接続して画面を表示します。また、有線LANで接続すれば事務所など離れた場所のPCでも監視ができます。


■ HTTPS通信に対応
RGP6は、HTTPSに対応しています。HTTPSは、HTTPを暗号化した通信プロトコルです。暗号化することで安全にデータをやり取りすることができます。サイバー攻撃による通信内容の盗聴や改ざんが行われるリスクを減らすことができます。使用するブラウザソフトにロ-カル認証局作成支援ソフトウェア(形式:LCA-RGP)で作成した証明書をRGP6とPCにインポートすることでHTTPS通信を行うことができます。LCA-RGPはソフトウェアダウンロード&アップデートから無料でダウンロードできます。
■ スタイリッシュな外観

■ グラフィック画面・作画機能
グラフィック画面は、背景画の上にランプやスイッチなどのパーツを貼付ける形で作画します。
それぞれのパーツはプロパティで機能やサイズ、色、フォントを指定でき様々なバリエーションを作成できます。

設定・ダウンロード
グラフィックやIoT機器のデバイス情報は、設定用PCにインストールした専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)で作成・設定し、リモートGPにダウンロードします。
RGP-Designerは、ソフトウェアダウンロード&アップデートから無料でダウンロードできます。

■ マルチ画面とスマホ表示
マルチ画面を簡単に実現
Webブラウザベースであるため、1つのページ内に別のページを埋込む「インラインフレーム」で表示することができます。したがってネットワークに接続されている別のデバイスの情報を1つの画面にまとめて表示できます。ベース画面、サブ画面を複数枚用意して、ボタン操作で切替えることができます。画面は1,024枚まで登録できます。

担当者専用画面をスマホに表示できます。
リモートGPは、表示アプリケーションにWebブラウザを使用しているため、担当者、責任者ごとにスマホやタブレット、PCなど、表示器に合せた画面に設定することができます。接続できる表示器数は、最大8台です。
表示画面にアクセス権限を設けられます。
リモートGPは、アクセス権限を8段階まで設定することができます。たとえば、管理責任者用画面、現場責任者用画面、装置担当者用画面において、それぞれにアクセス権限を設定することで、意図しない変更が行われるのを防ぐことができます。

■ バージョンアップで追加した新機能
①ONVIF(オンビフ)対応の監視カメラであれば
リモートGPで表示できます!
リモートGPは、監視カメラ(ネットワークカメラ)の映像を表示することができます。*2 リモートGPのパーツ「IPカメラ表示枠」を使用すれば、ONVIF(オンビフ)の規格に対応した監視カメラの映像を、1画面で最大3点まで表示できます。ONVIF対応カメラからパラメータを自動で取得する機能を用意していますので、パラメータの設定が容易に行えます。
*2. Internet Explorerでは、ライブ映像を表示できません。

②背景がないシンプルゲージ!
シンプルゲージは、タンクやメータなどの形状をした背景がないグラフィックパーツです。背景がなく、インジケータ(針)や目盛、警報表示のみが表示されるため、ユーザ様のイメージどおりの背景をつけることができ、グラフィックの応用範囲が広がります。

③色が変わるグラフィックパーツ!
「数値表示」や「メータ」などのゲージのパーツに警告色表示機能を追加しました。上限値、上上限値、下限値、下下限値の設定が行え、それぞれ背景色や文字色を値によって変更することができます。

④演算機能が増えました。
従来は簡単なビット・数値演算でもPLCで行う必要がありましたが、リモートGP単独で演算を行うことができます。右表の関数以外にも、日付や時刻などの内部変数が利用できたり、“+”や“*”など演算子を組合せた独自の関数を作成できます。

⑤二次元コードを表示できます。
リモートGPに登録した二次元コードをPLCからの指示で表示できます。例えば、スマホに表示されたリモートGPの二次元コードをハンディターミナルで読み込むことで、状況に応じて必要なパーツを指示する場合などに利用できます。二次元コードは最大255パターンを登録することができます。

⑥外部トリガで、表示画面を変更できます。
外部トリガによりリモートGPが表示している画面を別の画面に自動で変更したり、画面の中にあるネットワークカメラやWebサイトなどの表示(サブ画面)を切替えたりすることができます。
外部トリガ以外にも指定された間隔(秒)や決められた時刻(時:分:秒)でトリガを発生させることもできますので、この機能を利用すれば、リモートGPをアンドンやデジタルサイネージ(電子看板)として使用する場合に大変便利です。

■ アプリケーション例
タブレットを使った客室の照明操作
ホテル客室の照明の操作を、RGP6とリモートI/Oを組合せたシステムを使用することで、タブレット画面から行うことができます。RGP6の画面はブラウザソフトで表示しますので、タブレットに専用アプリは不要、設置後すぐに利用できます。

タブレットを使用した装置の点検
RGP6は、無線LANアクセスポイントを内蔵しているため、手元のタブレットに、RGP6を通じて表示されるモニタ画面を見ながら装置の点検ができます。

通用門の遠隔監視
夜間の通用門の監視をRGP6で行います。RGP6を使用すれば、HTTPS*3をサポートしており、通信内容が暗号化されているため、通信内容を盗聴されても解読されることはありません。
*3. HTTPS:HTTPを暗号化した通信プロトコル。暗号化することで安全にデータをやり取りすることができます。
サイバー攻撃による通信内容の盗聴や改ざんが行われるリスクを減らすことができます。

ガス検知器の集中監視
RGP6と現場設置形データロガーWebロガー2、920MHz帯マルチホップ無線機器くにまるを組合せたワイヤレスガス検知システムです。くにまるでガス濃度や警報信号を入力して、無線で伝送します。Webロガー2は、無線で送られてきた信号をデータロギングします。RGP6は、Webロガー2が収集したデータを工場全体のグラフィック図に測定値を出したり、トレンドグラフを表示してPCやタブレットのブラウザで監視することができます。

物流倉庫の温湿度監視
資材倉庫の温度と湿度の見える化を実現するRGP6とリモートI/Oを組合せた温湿度監視システムです。リモートI/Oに入力した温度と湿度センサの測定値を社内LANに接続されたPCのブラウザで監視ができます。また、RGP6には無線LANを内蔵しているので、タブレットからも接続して監視ができます。

■ パネル図および外形寸法図

・AC アダプタの外形寸法図は仕様書をご覧ください。