2-1. セントラル空調の主な設備 AHU(エアハンドリングユニット)
AHU*1は環境基準を満たした快適な居住空間を作るため、各室内からの還気と同時に外気を取込み、浄化をした後熱処理を行い、空調のための空気を各室内に給気します。
その構造は、エアフィルタ、空気熱交換器、加湿器、送風機を金属のケーシングに収めたユニット構造をしており、通常は専用の機械室に設置されています。
環境基準って何ですか?
建築物衛生法では、オフィスビルなどの特定建築物*2の場合、室内の環境を下表のような基準で管理することが義務付けられています。
項 目 | 基 準 |
---|---|
浮遊粉塵の量 | 0.15mg/m3以下 |
一酸化炭素の含有率 | 10ppm以下 |
二酸化炭素の含有率 | 1000ppm以下 |
温度 | 17℃以上 28℃以下 |
相対湿度 | 40%以上 70%以下 |
気流 | 0.5m/秒以下 |
ホルムアルデヒドの量 | 0.1mg/m3(0.08ppm)以下 |
AHUの制御方式には、制御対象となる空間や用途によってさまざまな種類があります。
- *1. 日本産業規格「JIS Z 9212エネルギー管理用語(その2)」では、「ケーシング内に空気冷却器、空気加熱器、空気加湿器、エアフィルタおよび送風機を収めた中央式空気調和ユニット」と定義されています。
- *2. オフィスビルや百貨店など、特定用途に利用される部分の面積が、3,000m2以上(学校の場合は8,000m2以上)の建築物をいいます。