2-4. セントラル空調の主な設備 熱源システム
セントラル空調では冷暖房の熱媒体として、冷水と温水または蒸気を使用します。熱源システムは冷凍機やボイラで冷水や温水を作り、それらをポンプで配管を通じて建物内のAHUやFCUに搬送しています(温熱源が蒸気の場合は、減圧弁で蒸気圧力を調整し配管を通じて各AHUに蒸気を送ります。なお、FCUは蒸気を使用しません)。
建物の空調用水配管はオープン配管システムとクローズ配管システムがあります(上記の例はクローズ配管システムです)。それぞれの配管システムによって冷水や温水の搬送方式は異なりますが、いずれのシステムでも熱源機(冷凍機やボイラ)およびポンプの台数制御や、インバータによるポンプの回転数制御など、省エネルギー効果の高い制御が行われています。
オープン配管システムはポンプを停止すると配管中の水が抜けて落ちて(これを落水といいます)しまうので、圧力保持弁を閉めて落水を防止します。
クローズ配管システムでは常に水が溜まっている状態なのでシステムを停止しても落水はありません。