ロードセルとは
ロードセルの原理
ロードセルは、力を加えると変形する金属と、変形すると抵抗値が変化するセンサの組合せでできています。
力を加えると変形する金属は起歪体(きわいたい)といい、変形すると抵抗値が変化するセンサはひずみゲージ(ストレンゲージ)といいます。ひずみゲージは変形に対して下記のような特性を持ちます。
ホイートストンブリッジ回路と定格出力
ひずみゲージの抵抗値変化はとても小さいのでホイートストンブリッジ回路を用いて電圧に変換します。
ホイートストンブリッジ回路は、R1×R3とR2×R4の抵抗値が等しいときは出力電圧が0Vになり、抵抗値のバランスが崩れると、それに応じて出力電圧が変化します。ロードセルマトリクスの表にある定格出力の値は、ロードセルに定格容量の力を加えたときの1Vの印加電圧に対する出力電圧を表しています。
ロードセルの種類
圧縮型
最も一般的な形状のロードセルです。容量もサイズも様々なタイプがあります。
引張圧縮両用型
上下にロッドエンド*1やアイボルトなどを取付けて使用します。圧縮用として使用する場合は、固定側と荷重側があるので注意が必要です。
ロッドエンド:球面すべり軸受を備えたベアリングの一種です。複雑な動きに適しています。
*1. ロッドエンドはお客様ご用意
*2. ロードボタンはお問合せください。
ビーム型
ビーム(beam)とは「梁(はり)」の意味で、フレームやハウジングから張り出した状態で使用します。通常、3個から4個を1セットで、はかり用などに使用します。
*2. ロードボタンはお問合せください。
引張型
クレーン用のロードセルです。シャックル*3などを取付けて使用します。
シャックル:吊り荷とワイヤロープ・スリングなどを繋ぐ連結用金具です。
*3. シャックルはお客様ご用意