解説 高速デジタル専用線
ここで紹介する各種資料は参考用です。詳細は通信事業者にお問合せください。
高速デジタル伝送サービスはNTT(東・西日本)、ならびにNTTコミュニケーションズが提供する64k~6Mビット/秒のデジタル信号を伝送する専用回線(高速デジタル専用線)サービスです。一般専用サービスにくらべ、伝送速度が速く、単位伝送情報量当たりの料金が安いのが特長です。企業を中心として導入されており、事業所間を高速回線で接続するマルチメディア通信ネットワークとして、LANや電話、テレビ会議装置などに利用されています。現在はNTTとNCC(NTT以外の新しい通信事業者)を相互接続しても利用できます。加入者線のユーザ側には「回線接続装置」(DSUまたはONU)を設置します。回線接続装置と端末との間は、ISDNで使用されているiインタフェースで接続されます。
高速デジタルサービスには、64k~6Mビット/秒まで、伝送速度に対応した12品目があります。加入者線としては、128kビット/秒以下では一般電話回線と同様なメタリックケーブル、それ以上には光ファイバケーブルを使うのが一般的です。最近では、小規模なプライベートネットワークとしても導入できる、利用料金が従来の高速デジタル専用線の1/2~1/3と格安な、「エコノミーサービス」も始まりました。NTTではディジタルアクセス(DA)、NTTコミュニケーションズではディジタルリーチ(DR)というサービス名で提供しています。また、高速デジタル専用線よりもさらに高速な「超高速デジタル伝送サービス」も始まりました。これは、50M~150Mビット/秒の伝送サービスを提供します(NTTでは「ATMメガリンク」というサービス名で提供されています)。
高速デジタル伝送サービスの利用料金例を下表に示します。
高速デジタル専用線料金表(月額、参考用)
距離区分 | 料 金 額 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
64kb/s | 128kb/s | 1.5Mb/s | 6Mb/s | ||||||
タイプ1 | タイプ2 | タイプ1 | タイプ2 | タイプ1 | タイプ2 | タイプ1 | タイプ2 | ||
回線距離 | 15 kmまでのもの | 28,000円 | 31,000円 | 38,000円 | 41,000円 | 152,000円 | 162,000円 | 376,000円 | 395,000円 |
50 kmまでのもの | 45,000円 | 48,000円 | 73,000円 | 76,000円 | 366,000円 | 383,000円 | 938,000円 | 986,000円 | |
90 kmまでのもの | 52,000円 | 55,000円 | 86,000円 | 90,000円 | 457,000円 | 479,000円 | 1,177,000円 | 1,236,000円 | |
90kmを超えるもの | 54,000円 | 57,000円 | 89,000円 | 93,000円 | 479,000円 | 502,000円 | 1,236,000円 | 1,298,000円 | |
屋内配線料 (1配線ごとに) |
60円 | ― | |||||||
回線終端装置料 (DSU/ONU1装置ごとに) |
1,700円 | 9,500円 | |||||||
初期費用 | 施設設置負担金 (1引込線ごとに) |
36,000円 | ― | ||||||
工事費 (1の工事・1の配線ごとに) |
■基本工事費:4,500円 ■屋内配線工事費:4,800円 ■回線接続等工事費:1,000円 |
■基本工事費:4,500円 ■屋内配線工事費:16,300円 ■回線接続等工事費:1,000円 |
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回線終端装置工事費 (DSUまたはONU1台ごとに) |
3,500円 | 5,300円 |
2021年10月現在(税別)
NTT西日本のWebサイトより抜粋。
詳しくは下記URLでご確認ください。
https://www.ntt-west.co.jp/business/solution/analog/price/sub04/