エムエスツデー 2021年10月号

Products Review
リモートグラフィックパネル
RGPシリーズ
バージョンアップで追加した7つの新機能

[拡大図]
リモートGP®とは
リモートGPは、各現場の目的にあった最適なディスプレイが選べる表示部を持たない表示器です。PLCやリモートI/O、IoT機器、ネットワークカメラなどの各種データをネットワーク経由で取込み、専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)(*1)で作画します。作画した画面をリモートGPへ転送するとリモートGP内部でWeb画面が生成されます。機種やOSを問わずPCやタブレットなどに、ブラウザを使ってそのWeb画面を表示することができるため、製造現場などの見える化を簡単に実現します。
この度、2018年にRGP30を発売して以来ご好評をいただいているリモートGPシリーズのバージョンアップを行いました。今回は本体のVer1.1への移行および専用作画ソフトウェアのVer1.5への移行によって追加された7つの新機能をご紹介します。
(*1)専用作画ソフトウェア(形式:RGP-Designer)は、エム・システム技研のホームページから
無料でダウンロードできます。
無料でダウンロードできます。
1. ONVIF(オンビフ)対応の監視カメラであれば
リモートGP®で表示できるようになりました!

監視カメラの画像はイメージです。
リモートGPは、監視カメラ(ネットワークカメラ)の映像を1画面で最大3点まで表示することができます。しかし、監視カメラのなかには、映像を共有できず、Webブラウザで表示できない機種がありました。
リモートGPはVer1.1からONVIF(オンビフ)の規格に対応しました。このためONVIF対応の監視カメラであれば問題なく映像を表示できるようになりました。
リモートGPはVer1.1からONVIF(オンビフ)の規格に対応しました。このためONVIF対応の監視カメラであれば問題なく映像を表示できるようになりました。
ONVIF(オンビフ)とは
ONVIF(Open Network Video Interface Forum)は、アクシス、ボッシュ、ソニーが設立したネットワークカメラ製品のインターフェースの規格標準化フォーラムです。 ネットワークカメラの機能をWebサービスとして標準化して公開しています。2. 背景がないシンプルゲージ!

シンプルゲージは、タンクやメータなどの形状をした背景がないグラフィックパーツです。
背景がないため、ユーザ様のイメージ通りの背景をつけることができ、グラフィックの応用範囲が広がります。
背景がないため、ユーザ様のイメージ通りの背景をつけることができ、グラフィックの応用範囲が広がります。
3. 色が変わるグラフィックパーツ!

警報状態によってグラフィックパーツの色を変えることができるようになりました。
4. PLCからシャットダウンできます。(RGP30用)

OSにWindows10を採用しているRGP30は、従来は電源を切る前に、個別にシャットダウン操作が必要でした。Ver1.1からは、PLCからの指示でシャットダウンできるため、製造ラインの終了時などに手間が省けます。
5. 演算機能が増えました。

従来は簡単なビット・数値演算でもPLCで行う必要がありましたが、Ver1.1からは、リモートGP単独で演算を行うことができます。
6. 二次元バーコードを表示できます。

リモートGPに登録した二次元バーコードをPLCからの指示で表示できます。二次元バーコードをハンディーターミナルで読み込むことで、状況に応じて必要なパーツを指示する場合などに利用できます。
7. 外部トリガで、表示画面を変更できます。

外部からのトリガでベース画面やサブ画面を切替えることができます。アンドンやデジタルサイネージ(電子看板)として使用できます。


HDMIポートを装備しているためコストパフォーマンスに優れた市販の
大型モニタやタッチパネルに表示できます。

マルチ画面を簡単に実現(*2)!
Webブラウザベースであるため、1つのページ内に別のページを埋込む「インラインフレーム」で表示することができます。したがってネットワークに接続されている別のデバイスの情報を1つの画面にまとめて表示できます。ベース画面、サブ画面を複数枚用意して、ボタン操作で切替えることができます。画面は1024枚まで登録できます。
(*2)RGP6の場合でも、PCやスマホなどから同様にマルチ画面を構築できます。
●前面パネル


・オプション仕様により加算価格があります。
詳しくは仕様書をご覧ください。

内蔵の無線LANアクセスポイントからスマホなどのモバイル機器に表示できます。
デスクトップや天井などどこにでも設置できます。
リモートGPは、表示アプリケーションにWebブラウザを使用しているため、担当者、責任者ごとにスマホやタブレット、PCなど、表示器に合せた画面に設定することができます。接続できる表示器数は、最大8台です。
表示画面にアクセス権限を設けられます(*3)。
リモートGPは、アクセス権限を8段階まで設定することができます。たとえば、管理責任者用画面、現場責任者用画面、装置担当者用画面において、それぞれにアクセス権限を設定することで、意図しない変更が行われるのを防ぐことができます。
(*3)RGP30の場合でも、無線LANアクセスポイントを別途設置することで同様の機能を実現できます。
●パネル図

お手持ちのリモートGPも、アップデートファイルをインストールすることで最新のバージョンになります。アップデートファイルは、エム・システム技研のホームページから無料でダウンロードできます。