メールで通報する、現場の見張り番です。
各種の通報により現場で起きている状況を的確につかめます。
メール通報の仕組み
メール通報は状況に応じた4つの通報種別を用意しました。運転や故障の接点信号が入ったとき、アナログ信号が閾値を超えたときなどの状況や異常内容を通報するイベント通報、定期的に現在値や帳票データを添付して連絡する定時通報と帳票送信、そして試運転やメンテナンスで確認するテスト通報です。
各通報の条件が発生すると、メールフォームと呼ばれる宛先や件名、本文などの情報を呼び出し、メール通報を実行します。

メールの遠隔設定もできる便利な設定機能
メールの宛先は64件まで登録できます。メールフォームごとに宛先を指定して送信できます。
メール通報が失敗したときは、自動的に30秒毎に3回まで再送します。それでも送信できないときは、外部へ接点出力を行い異常を知らせることができます。

注. メール通報をご使用の場合には、別途プロバイダが用意するメールサーバのメールアカウントが必要になります。インターネットに接続して監視する場合、固定IPアドレスまたはダイナミックDNSサービスの登録が必要になります。 組合せるモバイルルータについては、お問合せください。
測定点の名称や時刻も簡単に書き込め、帳票も添付できるメールフォーム
メールのレイアウトは、メールフォームで作成します。メール本文には、送信確定時の時刻、各チャネル(測定点)の名称やコメント、メッセージのほかに接点の状態、アナログの現在値(水位や流量など)、積算値、内部の演算結果などをメール本文中に挿入できますので、具体的な数値(“○○m、△△m3/h”など)情報を通知できます。
メール文章は64通(標準仕様 DL30-N)または、128通(高機能仕様 DL30-G)を登録できます。
また、メールには日報・月報・年報データをCSVファイルとして添付し送信できますので、帳票データの管理も容易です。


専用タグを本文に埋め込むことで、フォームを共有できます。つまり、文章の修正が発生しても、1つのフォームを変更するだけです。
(例) | ||||
専用タグ | メールで送信される文章 | |||
[__TIM__] | → | 2016/11/10 12:00:10 | ||
[__NAM__] | → | 1号ポンプ | ||
[__COM__] | → | 第一配水池 | ||
[__MSG__] | → | 故障が発生しました。 |
土日や休日、就業時間も区別できる通報カレンダ

メールを送信する時間帯を選択できるようにしました。
「設定画面」の「メール通報」の中にある「通報カレンダ」の設定で平日や休日、就業時間中や時間外などを自由に指定できます。
例えば、就業時間内は社内の担当者、就業時間外は社外に委託しているメンテナンス会社の担当者へ通報するといった使い分けができます。
時計変数を利用して任意のタイミングでメールを送信
種類 | 入力値 |
---|---|
秒 | 0~59 |
分 | 0~59 |
時 | 0~23 |
日 | 1~31 |
月 | 1~12 |
曜日 | 日:0、月:1、火:2、水:3 … 土:6 |
現在時刻の秒・分・時・日・月・曜日をアナログチャネル(Ai)に登録して、任意の時刻にメールを送信できます。
例えば、毎週日曜日の午前1時に定時通報と一緒に月報を送信する、といったことができます。