断続出力形 SC200D

断続出力形シングルループコントローラSC200Dは、調節弁やダンパなど、電動アクチュエータで駆動される操作端をもつ制御ループ用の調節計として開発しました。
電動アクチュエータは、通常、電動モータを内蔵し増・減2系列のパルス幅信号に従ってモータが正転、逆転することにより開閉動作を行います。
断続出力形シングルループコントローラSC200Dは、2系列のパルス幅信号を出力(断続出力)する調節計であり、パルスの幅は速度形のPID制御アルゴリズムに従って演算されます。したがって、電動アクチュエータと組合せることによって、通常の位置形出力(例:4~20mA出力)の調節計によるPID制御ループと同等の制御特性をもたせることができます。
通常の調節計で電動アクチュエータを使用する場合、2次ループとして電電ポジショナを使用して開度制御ループを構成する必要がありますが、断続出力形シングルループコントローラSC200Dを使用することにより電電ポジショナは不要になります。
■ 機能概要
SC200シリーズのファンクションブロックに断続出力形PIDを追加
SC200Dは2つの調節ブロックを利用できます。断続出力形シングルループコントローラSC200D独自の機能は、専用の調節ブロック(断続出力形PID)として、2つめの調節ブロックに割り付けられています。
断続出力形PIDの機能構成図
■ アプリケーション
電動調節弁を使用した流量制御ループの構成例
Autoモード時は偏差に応じてパルス幅が変わる2系列の接点信号(フォトMOSリレー)を出力します。Manモード時は、前面の手動操作ボタンを押している間接点信号がメークします。