■ 各部の機能と名称
バッチ機能付SC200Bの場合
入出力信号 | 点数 |
---|---|
高速パルス入力(0~10kHz) | 2点 |
アナログ入力(1~5V DC) | 6点 |
接点入力(パルス入力兼用) | 4点 |
アナログ出力(4~20mA DC) | 2点 |
アナログ出力(1~5V DC) | 2点 |
リレー接点またはフォトMOS接点出力 | 4点 |
RUN接点(リレー接点)出力 | 1点 |
パルス出力(0~100Hz) | 1点 |
*1. 別売のコンフィギュレータ接続ケーブル(形式:COP-US)を使用してビルダーソフト(形式:SFEW3)が動作するパソコンと通信し、各種設定を行います。
*2. Modbus/TCPの場合のみ
・アクセサリ、関連機器などの価格については仕様書をご覧ください。
■ 機能概要
バッチ機能付シングルループコントローラSC200Bは、シングルループコントローラ SC200の標準機能に加え、以下に示す独自の機能をもつ製品です。
1.パルス演算処理機能
① 2系列の流量計からのパルス列もしくはアナログ信号*3に対し、温度補正(ASTM法、一般2次式、一般補正)*4を行います。
② 各パルス列信号を、流量の瞬時値に変換してデジタル値で表示します。
③ 補正後の2つのパルス列信号を合算(加算もしくは減算)します。
*3. アナログ信号はパルス列変換します。Ver2.00以降に追加。
*4. Ver2.00以降に追加された機能です。
2.バッチ制御機能
① 合算したパルス列信号を積算し、デジタル値で表示します。
② 積算値があらかじめ設定したプリバッチ値に達すると、プリバッチステータス信号を出力します。
③ さらに、積算値があらかじめ設定したバッチエンド値に達するとバッチエンドステータス信号を出力します。
④ センサやバルブの異常を検出する「未到来パルス検出警報」、および「漏れ検出警報」機能をもちます。
3.通信機能
Modbus通信経由で、パルス演算処理やバッチ制御に関わる変数を上位システムから読み出し/設定することができます。
混合調節機能付SC200B-Xは、SC200の標準機能に加え、2種類の流体(ガソリンなど)の混合比率制御機能をもつ調節計です。 →混合調節機能付シングルループコントローラSC200B-Xを見る
■ バッチ機能専用オペレーション画面
バッチ機能付SC200Bには、SC200の標準画面に加え、下図に示すバッチ機能専用のオペレーション画面があります。瞬時値は6桁、積算値は8桁で見やすい液晶画面にデジタル表示されます。プリバッチ、バッチエンドの設定値の変更や積算値のリセットなどの操作も行うことができます。混合調節機能付SC200B-Xには、SC200の標準画面に加え、混合比率制御機能専用のオペレーション画面があります。
→混合調節機能付シングルループコントローラSC200B-Xを見る
■ アプリケーション例
様々なバッチ制御に応用できます
SC200Bの独自な機能とSCシリーズの標準機能として搭載されているシーケンス制御機能との組合せによって、様々なバッチ制御に応用できます。 下図は、SC200BでLNGガスなどの流体を定量出荷する場合の応用例です。 LNGなど揮発点が低い流体では、ガスとなって戻る流量があるため、その分を出荷積算値から差し引いて精度の高いバッチ制御を行います。